金券を現金化することのデメリットとしては、もともとの価値よりも割り引かれた値段となって、現金を入手することになってしまうという点です。QUOカードや商品券といったように、お金に近い性格をもったものは、もともとの価値に近い金額で、現金を受け取ることができますが、株主優待券の場合には、かなりの割引率になってしまう場合もあります。
それでは、どのような株主優待券の割引率が低くて、どのような株主優待券の割引率が高いのでしょうか。第一に、知名度が高くて全国に店舗のある会社の株主優待券の場合には、割引率が低いと言えるでしょう。それに対して、知名度が低くて店舗数も少ない会社の株主優待券の場合には、割引率が高くなってしまう傾向があります。
第二に、使用期限のない株主優待券の場合には割引率が低くなり、使用期限のついている株主優待券の場合には割引率が高くなるという傾向があります。つまり、使用期限のない株主優待券というのは、お金に近い性格を持っているということが評価されている訳なのです。第三に、安さを売り物としている会社の株主優待券の割引率は低くなり、高さを売り物としている会社の株主優待券の割引率は高くなる傾向にあると言えます。