マイナス金利政策の影響

2016年に日本銀行が金融政策としてマイナス金利を導入しました。銀行には預金金利があり、口座にお金を預けておくだけで預金額と金利に応じて利 子がつきます。現在の金利は高くないので微々たるものですが、お金を預けておくだけで利子がつくのでお得です。しかしマイナス金利では、この預金金利がマ イナスになります。すると、口座にお金を預けておくと逆に利子が取られていってしまうのです。

このマイナス金利は日本銀行のみに導入され て いるので影響があるのは国内の金融機関で、個人の預金には影響がありません。導入目的は、各金融機関が日本銀行にお金を預けっぱなしにしておくのを抑制 し、個人や企業に貸し出すことで景気を回復させるというものです。そのため、消費者は銀行融資を受けやすくなる、低金利で借りられるという利点がありま す。

ただしデメリットもあります。各金融機関までもがマイナス金利を導入すると銀行にお金を預け入れる人がいなくなるので、個人への同じ危 険性はありませんが、金融機関によっては預金金利の引き下げが行われています。現に大手で引き下げが相次いでいますし、直接的ではないにしても個人への影 響が良くも悪くも出ているということが言えます。